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倉敷のアパレルブランドが抗菌加工のスマホケース開発 岡山デニムと倉敷帆布使う

ブランド「MIGO BROOM」を展開する小野祐司さん

ブランド「MIGO BROOM」を展開する小野祐司さん

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 倉敷のアパレルブランド「MIGO BROOM(ミゴ・ブルーム)」が8月13日、抗菌・抗ウイルス加工したデニムと帆布を使ったスマホケースを開発し、クラウドファンディングサイトで購入者募集を始めた。

「抗菌・抗ウイルス加工スマホケース」

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 「抗菌・抗ウイルス加工デニムスマホケース」「抗菌・抗ウイルス加工帆布スマホケース」(以上、5,000円)は、抗菌加工を施した岡山デニムと倉敷帆布をそれぞれイタリアのレザーに貼り付けた手帳型ケース。デニムはインディゴとブラックの2色、帆布はレッド、ベージュ、カーキ、ブラックの4色で展開する。iPhone、Androidの新旧端末のほとんどに対応する。

 同ブランドを展開する「sheens(シーンズ)」(倉敷市帯高)代表の小野祐司さんは「最近、手に触れるものに対しての抗菌・抗ウイルスの意識が高まっているので、地元のデニムと帆布を使った製品に取り入れた。抗菌試験は岡山工業技術センターで、抗ウイルス試験は日本繊維製品品質技術センターで行い、抗菌・抗ウイルス性が認められた。レザーには芯材を使っていないので、使い込むほど手になじんでくる」と話す。

 小野さんは、デニムや制服の縫製会社が多いことで知られる児島地区で約20年間、染色や縫製の経験を積み、2018年に自身のブランドを立ち上げた。「岡山は魅力的な素材が多く技術も高い。大きな会社ではボツにされてしまうような小規模の良い企画を世に出して、直接消費者に届けたいと思ったのが起業のきっかけ」と話す。「縫製やパターンを引くことも自分でできるので、協力先とも技術的な話を詰めることができ、現場のアイデアも吸い上げることができるのが強み」とも。

 クラフト作品販売サイト「Creema(クリーマ)」「minne(ミンネ)」では、裏地にシルクを使った抗菌デニムのマスク、抗菌デニムのエコバッグなども販売している。今回のプロジェクトの次は、海外のクラウドファンディングサイト「Kickstarter(キックスターター)」を活用して海外に向けて購入者を募集することも検討しているという。「日本の良い製品を世界に届けたい」と意欲を見せる。

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