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倉敷・下津井の電器店がリニューアル 地域向けの多目的スペース新設

鷲羽電器の藤原悟社長と妻の晃子さん

鷲羽電器の藤原悟社長と妻の晃子さん

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 倉敷・下津井の電器店「鷲羽電器」(倉敷市下津井2、TEL 086-479-9589)が、新店舗を建設し、地域に開かれた多目的スペースを新設して半年がたった。

伝統的な和風の外観に仕上げた旧道側

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 新しい店舗は、木造2階建て。敷地面積は4倍になり、店舗面積は約6坪から約26坪に拡大した。旧街道に面した北側は、下津井町並み保存地区の佇まいに合わせた和風の外観、瀬戸大橋建設と共に作られた新道に面した南側はガラス張りでカフェ風の外観と、「新旧下津井の2つの顔」を持つ店構えに仕上げた。改装には「倉敷市まちづくり基金事業補助金を活用した。設計を手掛けたのは、下津井出身の「倉敷建築工房 山口晋作設計室」(児島味野)。

 店舗2階には、屋上テラス付きの多目席スペースを新設した。多目的スペースの面積は11坪で、屋上テラスの面積は13坪。ワークショップ、展示販売イベント、ピアノ教室、会議など、幅広い利用を想定する。これまで、消しゴムはんこ作り、エアプランツアレンジ、藍染めなどのイベントが行われている。「地域の方々とみんなで楽しめる内容であれば利用可能なので、交流会やおしゃべりの場としての利用なども気軽に相談してほしい」と社長の藤原悟さん。

 同店は1964(昭和39)年創業。悟さんの父親・光政さんが国鉄の職員を務める傍らで近所の人たちの電気製品を修理してあげていたことから、部品の取り寄せを通じて知り合った家電メーカーから声が掛かり創業につながった。2017(平成29)年には、悟さんの次男・祐輔さんが「3代目見習いと」して入社し、新店舗建設の原動力となった。

 悟さんは「街の電器屋さんとして、地域に開かれた店舗にしたかった。もともと2020年7月のオリンピックに間に合うように完成させたが延期になってしまったので、来年こそはここで地域の方々とパブリックビューイングをしたい」と話す。

 営業時間は9時~19時。日曜定休。

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