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倉敷・美観地区に「旅のくすり箱」 自家製こうじや発酵調味料を量り売り

「旅のくすり箱」店長の吉田亜衣さん

「旅のくすり箱」店長の吉田亜衣さん

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 自家製のこうじや発酵調味料を中心に取り扱う食料品店「旅のくすり箱」(倉敷市本町)が倉敷・美観地区にオープンして1カ月がたった。

量り売りの自家製こうじと発酵調味料

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 「酵素の力で腸の働きを良くして、人生をもっと楽しいものに」をコンセプトに昨年12月オープン。自家製のこうじや発酵調味料など、腸内環境の改善を考えた食品をはじめ、岡山県産の調味料、自然栽培米、地酒、地ビールなどを取り扱う。店名は、店舗がかつて薬局であったことと、「旅などで訪れる人に癒やしや元気を与えられる薬箱のような存在でありたい」との思いで付けた。店舗面積は35平方メートル。

 吉田亜衣店長が仕込んだ自家製の「黒麹(こうじ)甘酒」(10グラム=40円)、「黒麹で作る醤油(しょうゆ)麹」(10グラム=60円)、「青唐辛子醤油」「発酵クラフトコーラ」(以上10グラム=70円)などは量り売りするほか、テークアウト向けのドリンクメニューとして甘酒やコーラの炭酸割りや牛乳割りも提供する。

 吉田さんがこうじの世界に興味を持ったのは8年前。「出産後に慢性的な体調不良になり、何を試しても改善せず悩んでいたが、たまたまこうじを使った自然食を出す店に行った時、味覚だけではなく腸が喜んでいる感覚になった。作っているおばあちゃんの肌がツルツルだったのも印象に残り、こうじについての勉強を始めた」と振り返る。

 「こうじを使った食生活を継続していたら、常に体のどこかが痛かったり疲れやすかったりしたのが改善され、家族にも驚かれた。自分にはクエン酸が豊富な黒こうじうが合っているので、さらに勉強して資格も取得し、自分で作るようになった」とも。現在は、「腸が変われば人生も変わる」を信条に、こうじの作り方や使い方の講座も行っている。

 「発酵の魅力とともに、県産の良い調味料も知ってもらいたい、観光客だけでなく、地元の人に通ってもらえるような店になれば」と話す。

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