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倉敷で「ナポリピザ」の移動販売-車内にまき窯、焼きたて提供

「ピザを食べたことのない人に喜んでもらいたい」と話す「CERCHIO」オーナーの本行秀樹さん

「ピザを食べたことのない人に喜んでもらいたい」と話す「CERCHIO」オーナーの本行秀樹さん

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 倉敷の「ほっかほっか亭 沖新町店」(倉敷市沖新町)駐車場に毎週水曜、ワンボックスカーにまき窯を積んだピザの移動販売「CERCHIO(チェルキオ)」(TEL 090-5690-8148)が登場し、話題になっている。

緑のワンボックスカー内に設置されたまき窯

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 「武道館・警察署前交差点」(総社市)南東角の空き地を拠点に、県内外のイベントなどで移動販売を行う同店。倉敷市内での出店は同場所のほか、「三白市」(児島駅前、毎月最終日曜)など。緑のワンボックスカーにまき窯を積んでおり、オーダーを受けてから3~4分で焼き上げる。

 主なメニューは「マルゲリータ」「マリナーラ」(以上500円)、「4種のチーズ」「スモークサーモンときのこのクリームソース」「パルマ産生ハムとサラダのピッツァ」(以上600円)など、5~8種を季節に合わせて用意する。酵母、塩、小麦粉、生ハム、チーズはイタリア直送の食材を使い、野菜は地元・総社のものを旬に合わせ使う。

 倉敷の老舗イタリア料理店などで経験を積んだ店主の本行秀樹さんは、昨年「まき窯で焼いたピザを、子どもでも気軽に買える価格で提供したい」と、ピザの移動販売を決意。イメージしたのは「アンパンマンのジャムおじさん」。準備の過程で、ワンボックスカーにまき窯を積んだ移動販売を行う「ピッツァ フォルノ」(千葉県千葉市)を見つけて相談。移動販売車向けのまき窯を作る業者も紹介してもらい、昨年4月に移動販売を開始した。

 「都会の人には信じられないかもしれないが、地方には宅配ピザがない地域もざらにあり、ピザを食べたことがない人はまだたくさんいる。あえて都市部には行かず、地元の総社をはじめ、高梁、笠岡など、本格ナポリピザがまだ浸透していない地域に行くよう心掛けている」と本行さん。

 「瀬戸内海の豊島(てしま)に行った時、『ピザなんか食べたことねぇ。お好み焼きみたいなもんか?』と言っていた老人が、翌日『今度はこれと一緒に焼いてくれ!』と自分の畑で採れた野菜を持ってきたこともある。初めて食べた人に喜ばれるのが一番の喜び」とも。

 同場所への出店は毎週水曜。営業時間は11時~19時。そのほかの出店場所と日時は同店ブログで確認できる。

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