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倉敷・美観地区の果物店に旬の桃やブドウ-休憩所としても開放

無料休憩スペースを備える果物店「おとぎ話」は古い蔵を改装

無料休憩スペースを備える果物店「おとぎ話」は古い蔵を改装

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 倉敷・美観地区の果物店「おとぎ話」(倉敷市本町9、TEL 086-441-8084)の店頭に今月より、桃などの県産果物が並び始めた。

生産農家から直接仕入れた桃

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 「優しい空間とおいしい果物」を基本コンセプトに昨年10月、無料休憩スペース付きの果物店としてオープンした同店。オープン時には桃などの主力商品のシーズンが終わっていたため無料休憩所として営業してきたが、収穫シーズンを迎え、果物店としての本格的な営業を始めた。

 店舗は蔵を改装した2階建てで、取り扱うのは県産の桃やブドウ。生産農家や市場から直接仕入れ、全国発送にも対応する。桃は、「日川白鳳」「加納岩」「白鳳」「紅清水」「清水白桃」など、各品種の旬に合わせて取り扱う。価格は品種やサイズによって異なるが1ケース12~18個入りで3,000~8,000円。家庭用2個入りパック(400円~)、簡易化粧箱入りパック(2個=500円、3個=750円)でも販売する。「味を楽しんでもらうために1個売りもする。気に入ったらぜひ箱買いしてほしい」と店主の浜田健二さん。

 店舗の外ではテークアウト専門スタンドも営業。「コンニャクの唐揚げ」(120円)、コンニャクの空揚げをたこ焼き風に味付けした「たここん」(6個入り150円)、「かき氷」(イチゴ、レモン、メロン=100円)、「チュウチュウアイス」(20円)、オレンジジュース、ラムネ(以上100円)などを販売。近所の子どもたちが気軽に買えるよう価格を抑えたという。

 浜田さんは昨年夏に脱サラ。退職後に知り合った生産農家を通じて食べたブドウ「かぐや姫」の味に感動、果物屋の開業を決心したという。店舗を無料休憩所として開放している理由は「サラリーマンを辞め、客観的に周りを見た時、みんな時間に追われて疲れているように感じた。その人たちに憩いの場を提供したかったから」

 果物を陳列する1階には、無料休憩スペースとして、茶店のような腰掛け、アップライトピアノ、文庫本、漫画、雑貨、おもちゃなどを置く。壁にはいくつもの時計がバラバラの時刻を指した状態で止まっており「時間に追われない空間」を演出する。2階には、写真、絵画を展示。床には机とクッションを並べ、DVDプレーヤーと映画ソフト、塗り絵、絵本などを置くほか、セルフサービスのコーヒー、ココア(無料)、インターネットを利用できるパソコンも用意する。

 「昼寝をしても読書をしてもいい、自由な癒やしの空間として使ってほしい」と浜田さん。「現在は桃とブドウのシーズンだが、この後も、ミカン、カキ、リンゴ、イチゴなど、最もおいしい時期に合わせて県産の果物をできるだけ安く提供する予定」と今後の展望を語る。

 営業時間は12時~18時(日曜・祝日は10時~)。月曜定休。

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