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「倉敷ほうじ茶」全国品評会で入賞 創業時の焙煎機、使い続けて70年

ファインプロダクト賞を受賞した恒枝信三さん(左)と父の信雄さん(右)

ファインプロダクト賞を受賞した恒枝信三さん(左)と父の信雄さん(右)

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 倉敷駅前の日本茶専門店「恒枝(つねき)茶舗」(倉敷市阿知2、TEL 086-422-1427)の自家製ほうじ茶「倉敷ほうじ茶 green(グリーン)」が、9月10日に京都茶市場で開かれた品評会「日本茶AWARD(アワード)2019」の2次審査会で「ファインプロダクト賞」を受賞した。

ファインプロダクト賞を受賞した「倉敷ほうじ茶 green」

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 「日本茶の新たな価値を見いだし、多種多様なお茶のおいしさや香りを広く伝える」ことを主な目的とする同品評会。出品総数463点の中から、プラチナ賞20点、ファインプロダクト賞33点、審査員奨励賞30点を選出した。

 同店の入賞は、2014(平成26)年の「プラチナ賞」、2015(平成27)年の「審査員奨励賞」、2017(平成29)年の「ファインプロダクト賞」に続き4度目で、県内で唯一の入賞となる。過去3回の入賞は店主で2代目の恒枝信雄さんによるものだったが、今回は三男で3代目の信三さんが初受賞した。

 受賞したほうじ茶は、1948(昭和23)年の創業時から使っている専用ほうじ機器を使って店頭で焙煎(ばいせん)する。昨今のコンピュータ制御による機械と異なり、焙煎度合いは見た目や香りの様子を見ながら手作業で調整する。

 小学生の時からほうじ茶作りを手伝っていたという信三さんは「当店のほうじ茶は、一般的に香りやうま味が高いとされる一番茶のみを独自に配合し、浅煎りに仕上げるのが特徴。自分の頭の中には『正解』とされる理想の味と香りがあるので、それにできるだけ近づけるために頑張っている」と話す。

 「時代によって好まれるお茶の味も変化していく中で、創業時から変わらぬ味が評価されたことはとてもうれしい。この味を守り続けていきたい」とも。

 「倉敷ほうじ茶 green」はリーフ=750円、ティーバッグ=550円。営業時間は10時~17時30分。日曜定休。

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