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倉敷の重文・宝島寺仁王門で保存修理現場見学会 宮大工の道具体験も

古い塗装をはがす作業

古い塗装をはがす作業

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 859(貞観元)年開基とされる「宝島(ほうとう)寺」(倉敷市連島町矢柄)で11月27日、倉敷市指定重要文化財・宝島寺仁王門の保存修理現場見学会が行われる。

通常非公開の本堂

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 室町時代初期の創建とされる仁王門。見学会では、工事用の足場を通って屋根、柱、壁などを間近で観察でき、工事担当者が保存修理の工程などを説明する。保存修理は1983(昭和58)年以来33年ぶりで、老朽化した箇所の修繕や塗装を行い、来年3月に行われる御開帳法要で生まれ変わった姿を披露する。

 通常非公開の本堂内部も特別公開し、室町時代に描かれた涅槃図(ねはんず)や十二天極彩色びょうぶなどを展示する。法隆寺の建立時にも使われた宮大工の道具・槍鉋(やりがんな)の無料体験も。工事を担当する新東住建工業(岡山市)の芥川英祐さんは「大工の仕事の面白さを伝えられれば」と話す。

 境内では「寺マルシェ」も同時開催。自家焙煎(ばいせん)コーヒー、カレー、手作りアクセサリーなど飲食・雑貨のブースが並ぶ。

 釋子融元副住職は「若い人たちにも宝島寺のことを知ってもらい、もっと足を運んでもらいたい。文化財を間近で見てもらうことで、身近なものであることを伝えられれば」と話す。

 開催時間は10時~16時(本堂公開は15時まで)。参加無料。雨天決行。

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