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倉敷の障がい者自立支援プロジェクトが2周年-スイーツの移動販売も

「プリン工房Lian(りあん)」が自社プリンと共に同プロジェクトの商品を移動販売

「プリン工房Lian(りあん)」が自社プリンと共に同プロジェクトの商品を移動販売

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 倉敷で障がい者自立支援をサポートする機関「レインボー・カフェ・プロジェクト」(倉敷市茶屋町360、TEL 086-436-6414)が7月、設立から2年を迎える。
 同機関は、就労可能な障がい者が社会参加できるビジネスモデルの構築を支援し、障がい者、支援者、企業を結ぶ役割を担おうと2010年7月に活動を開始。お菓子製作や化粧箱折りなどの内職をする障がい者支援施設に呼び掛け、スイーツやキャラクターグッズなどの統一ブランドを展開。昨年9月からは、コンセプトに賛同した社会福祉法人、医師、NPO法人、一般飲食事業主らと共に、事業協同組合化した。

「Rainbow Cafe Project」のオリジナル商品「キャラメルラスク」

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 各障がい者支援施設で作られる商品には「Rainbow Cafe Project」のオリジナルラベルを貼り販売。販路の一つとして現在、一般組合メンバーの「プリン工房Lian(りあん)」(藤戸町天城)が、自社プリンの移動販売と共に同プロジェクトの商品を並べている。キャラメル・ラスク(350円)、紅茶とプレーンのクッキー(300円)、オレンジケーキ(500円)などのラインアップに加え、イベント出店時には、くるみ、マーブルなど5種類のミニパウンドケーキ(200円)や「いもむしジョニー君ストラップ」(700円)などのキャラクターグッズも販売する。

 収入の一部は、商品力を高めるために、第一線で活躍するプロのデザイナーやフードコーディネーターのアドバイスを受ける費用に回す。国や県の補助金などに頼らず、ひとつの「事業」として、持続可能な組織を目指す。

 「協同組合で仕入れをまとめた結果、コストダウンにつながった。昨年末の時点で障がい者の収入が月1,000円ほどアップしたとの報告を受けた」と語るのは代表理事の亀山有香さん。精神科医として働く傍ら、東京で開催された福祉起業家経営塾に1年通い、同プロジェクトを立ち上げた。「でも、それよりうれしかったのは、各施設の職員の反応。第一線の人たちと関わることで、売り上げにつながる商品開発、対応のスピード感などを学習した。障がい者が作ったものとしてではなく、売る方にも、買う方にもメリットのあるものとしてリピーターを増やしていきたい」とも。

 移動販売の時間と場所は同プロジェクトのホームページから確認できる。

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