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倉敷の異色伝統マスコット「素隠居」、ラジオDJに 「私たちを怖がらないで」

ラジオ収録中の素隠居「じじ」と「ばば」

ラジオ収録中の素隠居「じじ」と「ばば」

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 倉敷の祭りに登場する伝統マスコット「素隠居(すいんきょ)」が4月22日、エフエム倉敷の冠番組「すいんきょジョッキー」でラジオパーソナリティーとしてデビューする。

祭りで泣く子をたたく素隠居

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 素隠居は、翁(じじ)と媼(ばば)の面をかぶった若者の集団で、江戸時代から伝わる伝統的な仮装。阿智神社の春・秋祭りの御神幸と一緒に練り歩きながら手に持った渋うちわで通り掛かる人々の頭をたたいて回るのが役割の一つで、たたかれた人は賢くなったり健康になったりすると言い伝えられている。祭りでは、ラッキョウのような形をしたお面のシュールな表情におびえて泣き出す子どもも多く見られる。

 同番組は素隠居の存在を広めることを目的として倉敷素隠居保存会が企画。番組には翁と媼が出演し、ゲストを交えながら素隠居の歴史、素隠居が登場する予定のイベントなどを紹介する。聴取者参加型のコーナー「なぁなぁ、すいんきょ、ちょっとたて~て~なぁ~!」では、受験合格祈願、恋愛成就、家庭円満、健康祈願など聴取者から寄せられた願い事を読み上げ、ラジオで「エアたたき」をする。

 「地元倉敷でも素隠居のことを知らない人がいるので、少しでも多くの人に知ってもらい親近感を持っていただきたい。見た目で怖がられることも多く、うちわでたたくと怒られることもある」と倉敷素隠居保存会の大賀弘章会長。「頭をたたいた時に嫌がられたり怒られたりせず、『ありがとう』と言われるようにPR活動を頑張っていきたい」と話す。

 放送日時は毎週第4水曜の16時~16時30分。素隠居は5月16・17日の阿智神社・春の大祭に登場する。

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