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倉敷市立美術館で「やべみつのりと矢部太郎」親子展 父の故郷・倉敷で開催

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 特別展「やべみつのりと矢部太郎『ぼくのお父さん』のふるさと・倉敷」が現在、倉敷市立美術館(倉敷市中央2)で開かれている。

倉敷の思い出を記事にした「太郎新聞」

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 お笑い芸人・漫画家の矢部太郎さんと、父親で紙芝居・絵本作家のやべみつのりさんの2人による初開催の親子展。太郎さんが2017(平成29)年に発表した漫画「大家さんと僕」の物語に心を打たれた同美術館学芸員が、みつのりさんが倉敷育ちであることを知ったことをきっかけに実現した。親子2人の作品約200点を一堂に展示する。

 見どころの一つは、みつのりさんが長女・光子さんの成長を大学ノートに記録した「家族絵日記」、通称「光子ノート」(全38冊)。「太郎ノート」(全3冊)と併せ全41冊に及ぶ絵日記は、まだ「イクメン」という言葉がなかった1970年代に、家事や育児を担いながら誰に見せるでもなく書きためたもので、太郎さんが誕生した際の様子や、倉敷の祖母が手伝いに来た場面など、家族の歴史がつづられている。後にこのノートを発見した太郎さんは自らスキャン・編集を行い、書籍版「光子ノート」(992ページ、オールカラー)として今回の展示に合わせて自費出版した。今回、同展のグッズコーナーで販売も行う。光子ノートと太郎ノートで見られるみつのりさんの子育てエピソードは、太郎さんの漫画「ぼくのお父さん』(2021年)が生まれるきっかけにもなった。

 会場では、太郎さんが子どものころに家族の近況や倉敷の親戚の話題を記事にして作った「太郎新聞」も展示。みつのりさんが脳出血で倒れた際に制作途中だった紙芝居「うさぎとかめ」の続きを太郎さんが引き継いで完成させたエピソードや、認知症患者とその家族の日常を描いた「マンガ ぼけ日和」(2023年)など、家族の課題に向き合う太郎さんの作品も紹介する。

 同美術館の山吹知子学芸員は「忘れられがちな存在や、見落とされがちなものに目を向ける2人の作品の魅力に触れてほしい。子どもから子育て世代、認知症に関心がある高齢世代など、幅広い層に届いてほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時15分。月曜休館。観覧料金は、一般=1,200円、高・大生=500円、小・中学生=300円。12月21日まで。

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