築200年を超える国指定重要文化財「大橋家住宅」(倉敷市阿知3)の長屋門に、高梁川流域の食とものづくりを発信するアンテナショップ&カフェ「倉敷中島屋(なかしまや)」(同)がオープンして2カ月がたった。運営は流域の衣食住を軸に地域活性事業を行う社団法人「水辺のユニオン」。
4月にオープンした同店。流域で生産・加工された食材を使った飲食メニューを提供するほか、食材の販売と地元作家による工芸作品の展示販売も行う。店舗面積は20坪。席数は12席。店名は大橋家の屋号「中島屋」から付けた。
主なメニューは、「おにぎり茶漬け」(540円)、砂糖不使用の甘酒スイーツ「甘糀(あまこうじ)フローズン」、コーヒー(以上300円)など。「おにぎり茶漬け」は、自然栽培米のおにぎりに、番茶、ごまみそちりめん、イノシシ肉の塩漬け、奈良漬、ミニトマトのピクルス、梅干しなどを添える。食材はすべて県産で、食器も作家のものを使う。
販売する食材は、しょう油、ジャム、みそ、こうじ、ピクルス、イノシシ肉加工品、米、茶、酢など。同法人代表の岡野智博さんは「おいしいだけでなく、体にいいものを提供していきたい。国指定重要文化財の大橋家住宅とともに、流域の歴史や暮らしの豊かさを体験できる場所づくりをしていきたい」と話す。
営業時間は10時~17時(7月1日から11時~19時)。月曜定休。