国指定重要文化財建造物「大橋家住宅」(倉敷市阿知3、TEL 086-422-0007)で8月25日、まちづくり講座「大橋家住宅を『語る。かんじる。考える。』」が開催される。
築200年を超える大橋家住宅を中心とした阿知中・西地区の活性化を目的として、毎回ゲストを迎え、地域の文化遺産や歴史に焦点を当てながら、まちづくりにつながる情報や意見を交換する同講座。文化庁の「文化遺産を生かした観光振興・地域活性化事業」に採択されており、6月から来年1月まで全8回行われる。
4回目となる今回のテーマは「倉敷の作法-食-」。ゲストは「フジワラファーム」(堀南)代表の藤原稔司さん。20年以上前から西洋野菜の栽培に取り組み、現在は年間120品目、200種類の西洋野菜(フェンネル、エルバステラ、赤色ビーツ、黄色ニンジン、ルッコラなど)を東京の高級レストランを中心に直販。「西洋野菜の第一人者」と呼ばれているという。20年以上前に国内でいち早く西洋野菜の栽培を始めたきっかけ、倉敷の食文化を発展させるための新しい取り組みなどについて講義する。
講座の後半にはオカリナ演奏者の渡辺史子さんと和楽器の筝(そう)演奏者の原野学さんによるユニット「妖(よう)」がライブ演奏も行う。
講座を主催する大橋家住宅活用実行委員会事務局の岡野智博局長は「大橋家住宅の魅力が地域の人に理解されていない現状があるので、ここから話題を発信することで注目を集めたい。ここで語られ、感じたことが、地域活動に生かされるような『新しい学びの場所、文化を継承する場所』としての機能も持たせたい」と話す。
開催時間は15時~17時。料金は無料だが入館料500円が別途必要。定員30人。申し込みは同事務局まで。