倉敷市芸文館(倉敷市中央1、TEL 086-434-0400)前広場で5月12日・13日、「フィールド・オブ・クラフト倉敷」が開催され、初日は7000人の来場者でにぎわった。
民芸品や美術品の展示販売が多い倉敷で、「作り手の顔が浮かぶクラフトの魅力をもっと多くの人に伝えたい」と7年前から開催されている同イベント。今年は26都道府県から76組が出展。陶磁器、ガラス、木工、染色、アクセサリーなど、さまざまなジャンルのブースが並んだ。
木のおもちゃ、銅やステンレスのスプーン、革の髪飾りなどの制作体験ができるワークショップは、多くの親子連れでにぎわった。
「当イベントの特徴はワークショップ。全国のクラフト・フェアの中でも子どもの来場者が多いことで知られている」と実行委員長の土岐一嘉さん。「どのワークショップも30分くらいで作品が完成するようになっている。子どもたちにモノを作る喜びを伝えたい。そして作家さんにも、お客さんと交流しながら心を通わせ合える場所にしてもらいたい」とも。
「掌(てのひら)から生まれるかたち」がテーマの同イベント。出展者は制作に使う道具も展示し、手作りの過程を説明しながら、来場者や作家との交流も深めた。神奈川県から出展した木工作家の富山孝一さんは「このイベントの魅力は作家同士が交流できるところ」と話す。会場では、自慢のアンティーク・ミルでひいたコーヒーを入れ、ゆっくりと交流を楽しんでいた。