倉敷・美観地区の複合商業施設「林源十郎商店」(倉敷市阿知2)の「生活デザインミュージアム倉敷」(TEL 086-423-6080)で現在、「倉敷緞通(だんつう)80周年記念展」が開かれている。
倉敷緞通は、かつて倉敷の特産だったイグサをベースに織り上げた敷物で、落ち着いた色彩のしま模様が特徴。創業80周年を記念する同展では約200点を展示販売する。
展示販売する製品は、テーブルセンター(大=5,500円、中=3,000円、小=1,500円)、「テーブルランナー」(大=2,800円、小=1,600円)、「花瓶敷き」(900円)、「マット」(1万円)、「一畳敷き」(3万円)、「三畳敷き」(9万円)など。
1950~60年代に最盛期を迎えた倉敷緞通は1986(昭和61)年、原材料価格の高騰や職人の高齢化などを理由に生産を停止。1993年に伝統産業復興研究所を中心とした復興への働き掛けが実り生産を再開し、現在は瀧山雄一さんが唯一の継承者として、手織り機で生産を続けている。
「倉敷緞通の誕生から80年、一度途絶えてしまった生産を瀧山さんが引き継いでから20年という節目の年。当施設は古い物や文化を大切にする精神を発信する拠点であり、意義のある展示。普段なかなか現物を見ることができない『三畳敷き』なども展示しているので、ぜひこの機会に見てほしい」と来場を呼び掛ける。「展示期間終了後も、倉敷緞通コーナーを設け、一部の製品を取り扱う予定」とも。
営業時間は10時~18時。今月20日まで。入場無料。