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倉敷で地元工芸「倉敷ガラス」「酒津榎窯」特別展 使い勝手意識した作品並ぶ

「倉敷のガラスと陶の二人展」会場の様子

「倉敷のガラスと陶の二人展」会場の様子

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 倉敷・美観地区のホテル「アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある「愛美工房 展示室」(TEL 086-424-0516)で現在、「倉敷のガラスと陶の二人展」が開かれている。

鮮やかな赤と深い青が引き立つ武内立爾さんの器

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 「倉敷ガラス」の小谷栄次さんと、「酒津榎窯(さかづえのきがま)」の武内立爾さんの、倉敷を代表する工芸家2人による同展。コップ、ワイングラス、水差し、花瓶、カップ、皿など、普段使いを意識した器類約400点を展示販売する。

 栄次さんは「倉敷ガラス」創始者・小谷真三さんの長男で、制作を始めてから今年で30年を迎える。制作の全工程を一人で行う独自のスタイルから生み出される「用の美」を追求した素朴な造形が特徴。倉敷ガラスに使われる独創的な青色は「小谷ブルー」と称される。「生活になじむ使い心地で、栄次さんの飾らない人柄が作品に表れている」と同ホテル企画部の森貴彩さん。

 武内さんは、辰砂(しんしゃ)という釉薬(ゆうやく)による鮮やかな赤、呉須(ごす)による深い青を特徴とする豊かな色彩が特徴。鮮やかな赤を出すのは非常に難しいとされるが、ライフワークの一つとして研究と実践を重ねている。「武内さんが強くこだわる赤と青の発色はもちろん、形も目的がはっきりしておりバランスが良く使いやすい。特に色彩にビビっと反応する人にとって素晴らしい出合いになるのでは」と森さん。

 「栄次さんの堅実さ、武内さんの豪快さのコントラストがはっきりした展示になっている。もの作りの原点ともいえる作品がそろっているので、一つ取り入れるだけでも食卓が豊かになるのでは。お気に入りの器を見つけてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は9時~17時30分時。入場無料。6月21日まで。

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