倉敷・美観地区の老舗ホテル「アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある「愛美工房展示室」(TEL 086-424-0517)で現在、藍染め商品と倉敷の工芸品を集めた展示販売イベント「夏の涼」が開かれ、藍染め体験が人気を集めている。
「夏を涼しげに彩る自然素材」を展示販売する同イベント。衣類、バッグ、小物などの藍染め商品を中心に、真備の竹製家具や小物、倉敷在住の作家によるガラス作品、倉敷のイ草から作られた寝ござ、スリッパなどの地元工芸品500点以上を展示販売する。
展示品は、天然素材と国内生産にこだわった倉敷のアパレルブランド「五感」(広江)の藍染め服のほか、「からみ織」技法を用いた「コットンTシャツ」など。「今吉商店」(西阿知)の寝ござ、スリッパには倉敷で育てたイグサを使う。同じくイグサ製品を製作する「建部商店」(西中新田)からは、雪駄(せった)やむしろの草履を展示。「むしろの草履は表面が粗く、健康サンダルのように肌触りがいいので、購入客から後日電話で追加注文が入るほど」と同ホテル企画部文化事業課の森貴彩さん。竹集成材を使った家具や小物を作る「テオリ」(真備町)からは、テーブル、椅子、まな板、鍋置き、ナイフスタンドなど。映画「テルマエ・ロマエ」の小道具用に制作した「下手くそな牛乳瓶」が話題になった「吹きガラス工房 ぐらすたTOMO」(広江)の水口智貴さんによるガラス作品も展示。いずれも「夏らしい」作品を並べる。
人気を集めているのが期間中毎日行われている藍染め体験。ハンカチ、のれん、風呂敷、シルクのショール、手拭い、Tシャツ、エコバッグ、タオルマフラーなどの生地(1,050円~)を選び、好みの柄をつけて染め上げる。体験時間は1時間~1時間30分ほど。「夏休みなので親子での参加も多い。染める作業は水遊びの要素もあるので子どもたちも楽しめる。事前の電話予約をお勧めしている」
「陶芸体験は通年行っているが藍染め体験はとても珍しい。夏休みの思い出作りに体験して、涼しげな藍の色を楽しんでほしい」とも。
開催時間は9時~17時30分(体験は10時~15時)。8月28日まで。