福祉の支援者らで作るチーム「くらしき支援LABO」(倉敷市新田)が来年3月23日、「障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス」を開催する。
障害の有無に関係なく誰もが同じ街の一員として楽しみを共有する場を作りたいという考えの下、昨年3月に初開催した同イベント。2回目は来年3月23日、倉敷アイビースクエア内「愛美赤煉瓦館」で開催を予定する。
当日は、パン、カレー、スイーツ、コーヒーなど飲食店が出店するほか、地元の装飾家・能勢聖紅さんによる装花ワークショップ、eスポーツ大会、ジャズやブラジル音楽の生演奏などを行う。
「あえて人から見える場所でやることに意味がある」とイベント事務局を務めるNPO法人「ペアレント・サポートすてっぷ」の安藤希代子さん。「普段、街の中で障害のある人を見ることは少ないが、同じ地域に住む障害者が楽しんでいる姿が見えたり、一緒に楽しさを共有したりすることで、福祉が身近に感じられ、相互理解のきっかけになるのでは」と期待を寄せる。
同イベントは現在、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。3回目以降も継続して開催することを目指し、クラウドファンディングでの資金調達を選んだ。
安藤さんは「助成金に頼らず、あえてクラウドファンディングで支援を募ることで、自分たちも必死になって『なぜこのイベントをやるのか』を説明する必要が出てくる。結果的に、より広く知ってもらい、理解者を増やすことにつながる」と話す。
クラウドファンディングの目標額は150万円で、12月12日現在、45万円が集まっている。来年1月31日まで。