岡山県早島町の多目的文化施設「いかしの舎」(早島町早島)で10月27日、パンフルート奏者の今井勉さんによる「癒やしの竹笛 パンフルート コンサート&手作り体験」が行われる。
明治末期に建築された邸宅の母屋で行う同イベント。パンフルートは、アシ、竹、木などで作られたパイプ状の笛を音階順に束ねた楽器の総称。今井さんは、岡山県東部を流れる吉井川に自生する竹を使った手作りのパンフルートを演奏する。
曲目は「コンドルは飛んで行く」「里の秋」「アメージング・グレース」など、クラシック、童謡、アニメ曲、映画音楽などを取り混ぜて演奏。パンフルートに加え、太鼓の同時演奏、自身のボーカルを交えたステージを披露する。「古風な日本家屋の雰囲気とパンフルートの柔らかい音色は相性が良い。和みに来てほしい」と今井さん。
小学生以上を対象とする「手作り体験」では、今井さんの指導で参加者が切りっぱなしの竹筒にやすりをかけ、1オクターブ(8本連結)のパンフルートを組み上げる。完成後、参加者全員で手作りパンフルートの合奏に挑戦する。
今井さんがパンフルートを始めたのは8年前。楽器制作も演奏もすべて独学で習得した。通常のコンサートやイベントでの演奏活動のほか、「私の音楽はコンサート会場に足を運べない人にこそ必要とされている音楽では」という信念から、全国の病院や学校での演奏も積極的に行う。2011年の東日本大震災直後には岩手や福島の避難所で演奏した。
開催時間は、コンサート=10時30分~12時、パンフルート手作り体験=13時~16時。参加費は、コンサート=1,500円(1ドリンク付き)、パンフルート手作り体験=2,000円。申し込みは同施設内「茶房いかしの舎」(TEL 086-483-1251)で受け付けている。