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倉敷の伝統産業イグサをPR 国産製品3000点展示販売

会場の「アイビー学館」

会場の「アイビー学館」

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 倉敷・美観地区のホテル「アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある多目的施設「アイビー学館」(TEL 086-422-0010)で現在、地元の伝統産業であるイグサの魅力をPRするイベント「倉敷いぐさ祭り」が開かれている。

イグサを上薬に使った「いぐさガラス」

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 今年で5回目を迎える同イベント。倉敷を中心とする岡山県南部はかつてイグサの栽培とイグサ製品の製造が盛んで、昭和30~40年代には畳表の生産量で全国1位のシェアを誇った。現在は中国産製品が主流となり国産の多くも熊本産だが、倉敷の老舗メーカーは現在でも精力的に製品開発を続けている。

 展示販売するのは、ゴザ、ザブトン、クッション、スリッパ、雪駄(せった)、テーブルランナー、ランチョンマット、コースター、ブックカバー、財布、ベルト、ポーチ、バッグなど、市内の会社や工芸作家など13組による国産イグサ製品約3000点。

 吹きガラス工房「ぐらすたTOMO」は今年開発した「いぐさガラス」を展示。1897(明治30)年創業の今吉商店(西阿知町)のイグサを上薬として使い、薄く緑がかった透明色に仕上げた意欲的な作品で、1886(明治19)年創業の須浪亨商店(茶屋町早沖)のイ縄(イグサの縄)で周囲を装飾する。

 「Nature Approach」(中庄)は、イグサを使ったアロマ芳香水「いぐさのしずく」を展示し、ディフューザーで会場にイグサの香りを放つ。 同ホテル総務部企画課の森貴彩さんは「地味な印象を持たれているイグサだが、異業種の人も関わりアロマやガラスなどの新しいものが生まれていることを世界に発信したい」と話す。

 「国産のイグサ製品ならではの素材の力や品質を感じていただきたい。抗菌作用やリラックス効果もあるといわれる自然の香りを生活に取り入れるきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は9時~17時。入場無料。6月19日まで。

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