小中学生作文コンクール「地球さんご賞・高梁川流域」の表彰式が2月1日、倉敷市立美術館(倉敷市中央2)で開かれた。
本部・実行委員長の直木賞作家・安部龍太郎さん(写真提供=水子貴晧)
地球さんご賞は、直木賞作家の安部龍太郎さんが本部・実行委員長を務め、生命や環境の大切さを伝える作品を募集する小中学生を対象とした作文コンクール。今年は全国9カ所で開催され、高梁川流域では3回目。倉敷市、総社市、井原市、笠岡市、浅口市、早島町、里庄町の5市2町の小学校21校、中学校17校から666点が集まった。
選考は、高梁川流域・実行委員長の山下陽子さん、倉敷市教育長の仁科康さん、倉敷市教育委員会の忠田正さん、福田公民館長の板谷英一郎さん、実行副委員長の大久保憲作さんと佐々木善久さんが行い、最優秀賞1点、優秀賞6点、奨励賞13点、入選10点を選んだ。
表彰式では、実行委員長の山下さんが、作文とイラストを合わせた作品を手渡した。イラストは、奨励賞までの20作品に対して、多機能型事業所「ありがとうファーム」(岡山市北区表町2)、倉敷芸術科学大学(連島町西之浦)、カレッジ旭川荘(東区西大寺浜)、倉敷市立短期大学(児島稗田町)のアーティストが作文を読んで描いた。
最優秀賞には、倉敷市立南中学校3年の岡真悠美さんの「できることってなんだろう?」が選ばれた。式後、岡さんが自ら作文を朗読。山下さんは「岡さんの作品は、児島湖流域環境保全推進ポスターを描く中、児島湖の実態と美しくなってほしいと願う気持ちから、何ができるのかと考える。体験を通して現実を見つめ、考えて、行動する。『すっー』と絵の具が広がっていく描写によって、美しい児島湖や自然を思う気持ちが伝わっていくようで、印象的だった」と評する。
9地区全体の「さんご賞全国本部」表彰では、各地区で推薦された20作品・合計180作品から、倉敷市立琴浦中学校3年の尾﨑史郎さんの「美しい自然を取り戻した真備について」がActiveさんご賞に、倉敷市立倉敷南小学校6年の平田蒼葉さんの「来なくなった君たちへ」が奨励賞に、それぞれ選ばれた。
直木賞作家の安部さんの講評では、読みやすい作文を書く秘訣(ひけつ)を伝授した。その他、記念演奏会として倉敷市出身のオーボエ奏者・上月真子さんとピアニストの畠山勝子さんが、山田耕作の「からたちの花」「この道」などを演奏した。
実行委員長の山下さんは「AIが日常的に使われる時代。だからこそ、人が紡ぐ言葉が心に響く。なぜ? どうして? どうやったら? と考え、感じることが人間の真の力だと改めて感じられた。高梁川流域での開催も3回目。全エリアの7市3町まで残り3つとなった。次回は、多様な環境の中で暮らす高梁川流域の全エリアから、作品が集まることを願っている」とも。
優秀作品に選ばれた7人の受賞者は、FMくらしきの特別番組への出演を予定している。