
倉敷市内を中心に現在、東日本大震災復興支援の記念品付寄付プログラム「まごころサンタキャンドル」が展開されている。主催は「くらやみキャンドルプロジェクト」。
復興支援として2回目を迎える同プログラム。「クリスマスの夜に、震災当時の暗闇を感じながらキャンドルに火をともし、家族や友人と一緒に被災地のことを考えるきっかけを持ってほしい」と、2個入りのキャンドルセット「まごころサンタキャンドル」を200円で販売。製造費用を除いた100円を岩手県のNPO法人「遠野まごころネット」により創設された「まごころサンタ基金」に寄付する。同基金は被災した学生への無利子・無返還義務の奨学金として使われる。
前回は震災1周年となる今年の2月~3月にかけて「くらやみキャンドル」として実施。6215個を販売し、合計100万円を寄付した。今回の目標販売数は1万個。震災2周年となる来年は実施地域を岡山県全域に拡大し5万個の販売を目指す。
事務局の坂ノ上博史さんは「予約の時点で1000個の申し込みがあり手応えを感じている。2回目なので趣旨に賛同してくださる方も増えた」と話す。
「震災から1年半が経過した現在、仮設住宅での生活が続くことによる体力の低下、ひきこもり、自殺など、被災地が抱える問題も変化している。倉敷でできることとして『忘れていない。応援している』というメッセージを届けたい。続けることで、赤い羽根共同募金のように毎年同じ時期になるとみんなが思い出すような存在にしていきたい」と継続の重要性を強調する。
キャンドルは、事務局、カフェ、商店などの協力店で販売するほか、市内の全小中学校に申込書を配布し購入を呼び掛ける。問い合わせは事務局(TEL 080-4629-6624)まで。