倉敷・児島のアートギャラリー「ALAPAAP(アラパープ)」(倉敷市児島唐琴町、TEL 086-470-1515)で現在、KOHUG(コハグ)の作家名で活動する古谷野恵さんの作品展「ヨリミチ」が開かれている。
倉敷市出身の古谷野さんが制作するのは革と生地を組み合わせた財布、カードケース、ポーチ、バッグ、アクセサリーなど。約60点を展示・販売するほか、長財布のセミオーダーも受け付ける。展示タイトルは、これまで主に作ってきた財布などに加え、「寄り道して」ショルダーポーチやトートバッグなどの新作にも挑戦したことに由来する。
古谷野さんが使うのは植物エキスを使った「タンニンなめし」の革。「自然な革質と、味のある色の変化を楽しめる」という。生地は、民族的風合いのあるラグや、花柄の色彩豊かなチロリアンテープを使う。昨年からは、好みの模様、色、厚みなどを追求するため古谷野さん自身が織り上げた生地も使うようになったという。
服飾の専門学校時代から革で服や小物などを作るのが趣味だったという古谷野さん。東京のアパレル会社ではパタンナーとして生地を扱っていたこともあり、倉敷に戻ってきた2年前から革と生地を組み合わせた財布や小物の制作を始めた。「友達に作ってあげたのがきっかけ。その後、知り合いのお店に置いていただいたりして本格的になっていった」と振り返る。
「よく『革なのに柔らかいイメージ』と言われる。個人的にも柔らかい革が好きで、女性にも使いやすいものを意識して作っている。今後も要望を聞きながらいろいろなことに挑戦していきたい」と話す。
開催時間は12時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~)。火曜定休。今月28日まで。