倉敷市内を中心に現在、東日本大震災復興支援の記念品付き寄付プログラム「くらやみキャンドルプロジェクト」が展開されている。
3回目を迎える同プログラム。「3月11日の夜に、震災当時の暗闇を感じながらキャンドルに火をともし、大切な人と震災について考える時間を持ってほしい」と、2個入りのキャンドルセット「3.11キャンドル」を200円で販売する。製造費用を除いた100円を岩手県のNPO法人「遠野まごころネット」が創設した「まごころサンタ基金」に寄付する。同基金は被災した学生への無利子・無返還義務の奨学金として使われる。
昨年3月と12月に2回行い、合計約2万個を販売、200万円を寄付した。今回は販売数3万個、寄付金額300万円を目指す。キャンドルのパッケージデザインは薄いピンク。「『追悼』から『復興』に重点を置いて、明るいイメージにした」と事務局の山本将徳さん。
「前回、ショッピングモールで手売りをした時、多くの人が興味を持って話を聞いてくれたり買ってくれたりしてやりがいを感じた。中学生が『学校で買ったよ』と声を掛けてくれたりするのがうれしかった」とスタッフの西中優希さん。
今回から、オリジナルメッセージや企業ロゴなどをパッケージに印刷するオプションも用意する。企業以外に、同窓会の記念品としての申し込みもあったという。「人手が足りないので手売りでは限界がある。企業、学校、飲食店など広く声を掛けている」と山本さん。
キャンドルは、事務局、カフェ、商店などの協力店で販売するほか、市内の全小中学校に申込書を配布し購入を呼び掛ける。オリジナルメッセージ入りキャンドルは50個=1万円から受け付ける。問い合わせは事務局(TEL 080-4629-6624)まで。