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倉敷・大原美術館中庭にカラフルなのぼり旗-工芸・東洋館50周年祝う

八幡はるみさん制作のタペストリー「flower hunting」

八幡はるみさん制作のタペストリー「flower hunting」

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 倉敷・美観地区の大原美術館(倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で現在、「AM倉敷 八幡はるみ 工芸・東洋館を祝う」が開かれている。

中庭ではためく25本ののぼり旗

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 「AM倉敷(Artist Meets Kurashiki)」は写真やビデオなどの映像作品、パフォーマンスやイベント型の作品を手掛けるアーティストを紹介する企画。11回目を迎える今回は、工芸・東洋館にある棟方志功室、芹沢●介室(●=金に圭)の開室50周年を祝い、京都造形芸術大学で教鞭(きょうべん)を執る染色作家・八幡はるみさんが、さまざまな布で同館を飾り付ける。

 目を引くのが工芸・東洋館前の中庭に並んだ幅70センチ、高さ175センチの麻ののぼり旗25本。「壁の色(白・赤・黒)に合うよう黒を基調にビビッドな色も取り入れた。屋外の展示は初めてだが、風で向きが変わるので動きのある面白い展示になった」と八幡さん。

 棟方室に展示する「flower hunting」は、幅240センチ、高さ360センチの大型タペストリーで、棟方志功の「華狩領版画柵」に描き込まれた柄を抽出して20種のデザインに落とし込んだ力作。ほかに、さまざまな展示作品の持つ柄からインスピレーションを得てデザインしたのれんをはじめ、幔(まん)幕、掛け軸、デザインパネル作品なども展示する。

 糊(のり)型染め、シルクスクリーン、デジタルプリントなどさまざまな技法で作品を制作する八幡さん。「デジタルな手法も、自分にとっては版画と同様に『型』であり、一点ものではなく複製できることを工芸の特性としてポジティブに捉えている」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=1,300円、大学生=800円、小・中・高生=500円。来年1月19日まで。

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