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倉敷・児島に森の中のパン店「ベーカリー・ユウミノ」-夫婦で空き家改装

「Bakery Yuumino」。カラフルな屋根も店長の夫による手作り

「Bakery Yuumino」。カラフルな屋根も店長の夫による手作り

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 倉敷・児島に5月26日、民家を改装したパン店「Bakery Yuumino(ベーカリー・ユウミノ)」(倉敷市児島稗田町、TEL 090-9047-5045)がオープンした。

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 築40年以上の空き家を改装した同店。国道276号線から入る未舗装の道を少し上った小高い場所に位置する。周囲には森林が多く残り、他に見える住宅も少ないため、森の中の山小屋のような佇(たたず)まい。店舗面積は約15平方メートル。店舗外側のポーチに約10人分のテーブル、ベンチ、椅子を備える。

 店長の片山夕美さんは、大学卒業後、県内の会社に勤めていたが、パン職人になる夢をかなえるため退職し上京。専門学校で製パンを学び、世界のベーカリーコンテストで多数の受賞歴を持つ井上克哉さんが経営する「Boulangerie Auvergne (ブーランジュリー オーヴェルニュ)」(東京都葛飾区)などで経験を積んだ。オープン当日も同店のスタッフが手伝いに来てくれたという。

 空き家の改装は、彫刻を中心に活動する芸術作家の夫、片山康之さんが担当。デザインから工事までの全工程をほぼ一人で手掛けた。屋根や床を剥がして貼り直し、厨房(ちゅうぼう)と店舗を整備、新しい手作りのドアも取り付けた。祖父母が仕事で使っていた縫製用機器の歯車を利用したドアノブ、カラフルに彩られた屋根など、芸術家ならではのセンスが随所に。「業者さんを使ったのは水道の配管工事ぐらい。取り掛かり始めたのは昨年だが、ほぼ全て自分でやったので時間もかかった」と康之さん。店長の夕美さんも「この店自体が夫の作品みたいなものですね」と笑う。

 主なメニューは、クロワッサン(110円)、食パン(220円)、バタール(220円)、パネトーネ(460円)、しろぱん(90円)、ガーリックフランス(50円)など。添加物・保存料は使っていない。「材料の細かい配合にこだわることでオリジナリティーを追求していきたい」と夕美さん。「場所も雰囲気もちょっと変わったパン屋なので、楽しみにして来店してほしい」とも。

 土曜・日曜のみの営業で、営業時間は11時~17時。

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