倉敷・船倉町のアンティークショップ「倉敷山陽堂」(倉敷市船倉町、TEL 086-425-4577)内に「倉敷おもちゃ博物館」がオープンして2カ月が過ぎた。
江戸~昭和時代のおもちゃ約3000点を取りそろえる同館。安田富亘館長が、20年の親交がある「想い出博物館」(2014年に閉館)の元館長・北川和夫さんの依頼を受けてコレクションを引き継いだ。
展示は時代別に分類。江戸時代は、こま、かるた、手まり、人形などで、明治~大正時代は、ブリキの人形や乗り物などを展示する。昭和時代は、キャラメルのおまけ、テレビの人気キャラクター、海外輸出向けに製造されたものなど幅広いジャンルのものを並べる。
安田館長は「江戸時代から昭和までの玩具がここまでまとまっているのは珍しく、民俗資料としての価値もある。日本のおもちゃはキャラクター、発想、色使いがユニークで、世界中にファンがいる。海外からはアメリカとフランスからの客が多い」と話す。
「おもちゃでありながら手を抜いておらず、作りがいいのが日本のおもちゃの特長。日本のものづくりの一面を見ることができる。若い人にも、こういうものがあったということを知ってもらえれば」と来館を呼び掛ける。
営業時間は10時30分~17時。木曜休館。入場料は、高校生以上=300円、中学生以下=200円、未就学児無料。