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倉敷の中華そば店「香風食堂」が1周年-米国帰りの夫婦が経営

「香風食堂」店主の中野聡さん

「香風食堂」店主の中野聡さん

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 倉敷の中華そば専門店「香風(かふう)食堂」(倉敷市沖新町、TEL 086-422-5521)が8月4日、1周年を迎えた。

卵の水分を抜いてうま味を凝縮したという半熟煮玉子入り「味玉そば」

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 「素材にこだわった安全で飽きない味」をコンセプトに、中華そば専門店として昨年8月にオープンした同店。店舗面積は15坪で、席数は23席。玉島出身の中野聡さんは大阪の料亭で修業を積み2001年に渡米、さまざまな国籍の料理を経験した後、カリフォルニア州サンノゼの「香風ラーメン」で3年間店長を務めた。米国滞在時に出会い結婚した妻の育子さんがフロアを担当する。

 メニューは「中華そば」(550円)、「味玉そば」(650円)、「チャーシューそば」(750円)などの正統派しょうゆラーメン。国産鶏ガラ・ゲンコツに魚介系のダシ、玉島産のしょうゆや酒を合わせたスープにストレートの細麺を使う。米、肉、野菜などの素材は国産、特に県産にこだわり、化学調味料は使わない。「アメリカでラーメンを作っていた時と比べ、質の高い素材が安く手に入るのがうれしい」と中野さん。

 併せて力を入れているのが「ちょいのせ丼」(250円、11時~14時は中華そばとセットで150円)。料亭、ベトナム料理店、メキシコ料理店、韓国料理店などでの幅広い経験を生かし、日替わりでミニ創作丼を提供する。「一膳ビビンバ」「きざみチャーシュー丼」「豚ナンコツのトマト煮」「料亭仕込みの角煮丼」など、レパートリーは1年間で200種類を超える。「作る方も食べる方も遊び心があって楽しめる」。同メニューを目当てに毎日来店する地元客も多いという。当日のメニューは育子さんがツイッターやフェイスブックに写真付きで投稿する。

 「目指しているのは『毎日食べても飽きない味』と『食の安全の追求』。『ラーメンはジャンクフード』という概念を壊し、米やみそ汁のように『毎日食べてもいい食事』というイメージを築いていきたい」と中野さん。「毎日が勉強。次々と生まれてくる疑問を少しずつ解決しながら確実に進んでいる。これからもお客さま第一で、サービスと味のクオリティーをさらに上げていきたい」とも。

 営業時間は10時~17時。水曜定休。

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