創作料理店「アジアな季節SORA児島店」(倉敷市児島駅前2、TEL 086-474-2999)が提供する「児島塩田キーマカレー」が今年の夏、リニューアルした。
児島塩田キーマカレーは、かつて塩業で栄えた児島地域の歴史にちなんで、キーマカレーの表面に白いクリームチーズフォームをかぶせて塩と塩田を表現したメニュー。「白いカレーは珍しい」とSNSでも話題を集めている。価格は1,099円で、ランチタイムはスープ・小鉢が付き1,209円。
「デニムの街」として知られる児島地域の観光名所・児島ジーンズストリートには、江戸時代後期に製塩業で財を成した野崎武左衛門の邸宅を保存展示している国の重文「旧野崎家住宅」(児島味野)がある。地元出身の店主・向井謙影さんが児島ジーンズストリートを訪れた時、多くの観光客が歩いているにもかかわらず、旧野崎家住宅に入館する人が少ないことにショックを受けた。「児島が塩田の地として栄えた歴史が知られていないのは寂しい。認知度を高めるきっかけを作り児島を盛り上げたい」と同メニューを考案し、2022年春に提供を始めた。
児島地域では今年から「倉敷児島塩(えん)結びプロジェクト」と題して「塩田王 野崎家の塩」を使った地域グルメを推進していることから、同商品をレシピに取り入れ、今年8月には「白い層をよりきれいに出せるように」調理工程を改良した。
向井さんは「このカレーを目指して全国から児島に来てもらいたい。カレーを通じて児島の塩田の歴史を知り、旧野崎家住宅も見に行ってほしい」と話す。
営業時間は、11時30分~14時、18時~23時(月曜、第1日曜とその翌々日の火曜休み)。