
和スイーツと日本茶のテイクアウト店「和流Proposta(プロポスタ)」(倉敷市阿知2)が4月15日、倉敷美観地区の複合施設「ログイン倉敷」内にオープンした。
店舗面積は3坪。主なメニューは、粒あん、抹茶アイス、きびだんごを入れた「天領最中(もなか)」(450円)、店内で焼き上げた生地に抹茶アイスと粒あんを挟むどら焼き「和流焼き」(650円、小=500円)、季節の食材をトッピングする「季節の和流焼き(850円、小=700円)」など。季節の食材は現在、安原観光いちご園(早高)のイチゴを使っており、夏には倉敷産の白桃やネクタリンを使う予定。毎月1日と15日には、地元の阿智神社で行われる月次祭(つきなみさい)に合わせた限定メニュー「天領稲荷(いなり)」(200円)を販売する。油揚げは梶原食品(浜町)の物を使う。
ドリンクは、オーダーを受けてからサイホンで抽出する「サイホン玄米茶」(550円)を提供する。玄米茶に入れる玄米は自家焙煎(ばいせん)で、抽出後にトッピングするのが特徴。「極上氷出し煎茶」(750円)は、氷を詰めた器に玉露を入れて提供し、客は3~4滴ずつ注ぎながら味の変化を楽しむ。
神奈川県出身の店主・春山真高さんは、大学で農業を学び、卒業後は岡山市の石原果樹園で働いた後、山梨県でブドウの栽培や加工技術を学んだ。「果物を通して接客をする喜びを知り、自分の店を構える気持ちが高まった」と話す。
春山さんの出店をサポートしたのは、地産地消の野菜を使ったココット(鍋)料理を提供する飲食店「プロポスタ」を約20年間、岡山市内で経営していた公文敬也さん。春山さんが石原果樹園で働いていた頃から面識があり、春山さんの新店舗の趣旨に賛同し、レシピ開発や内装デザインを担当した。
春山さんは「地産地消をテーマにした公文さんの『プロポスタ』の名を継承し、倉敷美観地区の和のイメージと高梁川の流れをイメージした『和流』を合わせて店名とした。国内外の人から『また来たい』と思われるような店を目指して、一杯一杯、一枚一枚を丁寧に作っていく。お茶の魅力、地産地消の魅力を発信していきたい」と話す。
営業時間は10時~17時。月曜定休。