
一棟貸し宿泊施設「泊葉 -HAKUHA-」(倉敷市東町、TEL 086-489-2483)が9月12日、倉敷・美観地区にオープンした。
運営は自動車販売やキャンプ場運営などを手がけるダブルツリー(加須山)。木造2階建ての古民家と、中庭で隔たれた蔵を改装した。「一枚の葉のように、町にそっと暮らす。」をコンセプトに掲げ、1日1組限定で宿泊客を受け入れる。蔵を合わせた建物の面積は約150平方メートル。最大宿泊人数は8人。
堀切真輝支配人は「岡山を訪れた時の街歩きの拠点として、暮らすように泊まってほしい。インバウンド(訪日客)にも、町家に泊まる体験を楽しんでもらえるのでは」と話す。
梁(はり)や柱など古民家らしい部分は残しつつ、浴室やキッチンは現代的なものに改装し、エアコン、Wi-Fiなどを導入した。インテリア装飾として県内作家によるガラスや陶器の作品を並べる。
林和樹社長は「既存の建物をできるだけ壊さず、長く残すために手を加えている。基盤である自動車販売事業で地域の人に応援してもらっているので、このような事業で地域に還元し、県外への情報発信にも貢献したい」と話す。
宿泊料金は1泊=8万2,000円~(時期により変動)。