倉敷を舞台にした「つなぐ映画『蔵のある街』」を70年間上映する「倉敷映画館」(倉敷市本町)が、倉敷・美観地区のカフェ「三宅商店」の2階にオープンして1カ月がたった。
昨年8月に全国公開された同作品を、著作権保護期間が満了する2095年までロングラン上映する常設館として、築100年超の町家の2階を改装した。運営は、まちづくり事業を行う「暮らしき編集部」(阿知)。面積は約7坪。席数は10席。スクリーンサイズは110インチ(約2メートル80センチ)。
上映室の壁には、廃棄される倉敷産デニムの残布を練り込んだ珪藻(けいそう)土を塗り、インディゴ色に仕上げた。床には県産ヒノキの床暖房フローリングを採用し、座席には竹集成材を使う地元家具メーカー「テオリ」(真備町服部)のリクライニングシートを配置する。
上映室に隣接する8畳の和室は「つなぐサロン」と名付け、映画撮影時の写真パネルを展示するほか、ロケ地マップや感想ノートなどを設置する。
同館館主で同映画実行委員会メンバーの辻信行さんは「ご当地映画はいろいろあるが、作って終わりではなく、次の世代にもきちんと伝えていきたい。著作権が切れるまで責任を持って届けたい」と話す。「ロケ地である倉敷で映画が見られるのは新しい体験コンテンツになるはず。映画を見た後に一歩外に出ればロケ地が広がっている。この映画が旅の目的になれば」とも。
10時、14時、16時上映開始。料金は、大人=2,000円、大学生=1,500円、65歳以上=1,400円、高校生以下(3歳以上)・障害者(同伴者2人まで同額)=1,000円。予約は専用サイトで受け付ける。