「高梁川ミーティング2026」が2月22日、倉敷市立美術館(倉敷市中央2)で開かれた。主催は高梁川流域学校。
主催する高梁川流域学校は、2003(平成15)年にスタートした高梁川流域の環境問題を考える「GREEN DAY」が始まりとなり、人材育成活動を2015(平成27)年に法人化した団体。2020年からは倉敷市の高梁川流域課題解決型人材創出事業として「高梁川志塾」を開催し、これまで8期約150人が卒業した。
高梁川ミーティングは年に1度、流域で活動する人が集まり、課題と未来について話し合う機会としている。これまでに岡山県出身の元文化庁次長の合田哲雄さんや、「真庭なりわい塾」塾長の澁澤寿一さんなどが登壇したことがある。
第1部は、思想家で合気道師範でもあり、エッセイストでもある内田樹さんが登壇し、「高梁川流域での学びと成熟」をテーマに約40分講演した。内田さんは「東京になぜ人は集まるのか。ここには、自分はどれほどの実力があるのかを査定・格付けされることで、アイデンティティーの確立をしたいと欲する病がある。子どもは何者になるか分からない解放性と未知性の存在なのに、『将来、何になるのか』を問う。なぜそんなに他人と比較するのか」と話す。
「東京一極集中ではなく、地方分散を考えると、地方に必要なのは『よく来たね』と歓待すること。査定しない、競争しない、事業計画を書かせない。相手と理解や共感がなくても、約束を守れる関係であれば、うまくいく」とも。
第2部では、同校代表理事の坂ノ上博史さん、役員の高山和成さん、林美帆さんとのトークセッションを行った。内田さんは「世の中には邪悪な人がいる。戦争は、邪悪な人と愚鈍な人がはびこる世界。無視すること逃げることは生きる知恵。そして邪悪なものに気付くアンテナを持つこと」と話す。
第3部では参加者がグループに分かれ、最も気になったキーワードを話し合った。第1部・第2部はグラフィックレコーダーの北浦菜緒さんが、第3部では新見公立大学の学生らが絵と文字でグラフィックレコーディングを行った。