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倉敷のガラス工房が「腐らない鏡餅」-大手通販サイトで話題に

「腐らない鏡餅」を制作する水口智貴(右)さんと高倉縁さん(左)

「腐らない鏡餅」を制作する水口智貴(右)さんと高倉縁さん(左)

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 倉敷の吹きガラス工房「ぐらすたTOMO」(倉敷市広江、TEL 080-1945-6046)が制作する「腐らない鏡餅」が話題を集めている。

食べられません「腐らない鏡餅」

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 「ミカンが載った二段重ねの鏡餅」を全て手作りの吹きガラスで表現する同商品。正月向けオブジェとして2年前から制作・販売していたが、今年初めて大手通販サイトで販売を始めたところ「想像以上の反応があった」(同工房代表の水口智貴さん)という。「夏に作り始め11月に販売を始めたが、追加注文が絶えないので今年は200個以上作っている」と話す。

 制作を担当するのは水口さんとスタッフの高倉縁さんの2人で、全工程をそれぞれ1人で行う。「餅」部分は、微細な泡によって透明なガラスを白く見せる泡ガラスで制作。吹いたガラスの途中に道具でくびれを作り、二段重ねの餅を1個のガラスで表現する。「ミカン」はオレンジ色のガラスで玉を作り、表面を針で数カ所突いて質感を出し「餅」に結合。緑のガラスで作る「ミカンの葉」ははさみで「葉脈」を表現する。完成品には水口さんが生地を選んだという正絹古布の同工房オリジナル座布団を付ける。

 制作にかかる時間は約20分。「必要な技術レベルは中ぐらいだが、鏡餅らしく見せる形のバランスが難しい。特に、大手通販サイトのお客さまは写真だけを見て購入を決めるので、形や泡の濃度にばらつきがないようチェックを一層厳しくした」と水口さん。

 「腐らないので毎年使えるし、贈り物にも喜ばれる。工房では吹きガラス体験講座なども行っているので、工房でこの鏡餅を直接見て触れてもらえたらうれしい」と話す。

 サイズは大(直径約10センチ)=6,300円と小(同約7センチ)=3,780円の2種類。色は白のほか、大小の気泡が入った透明色(小のみ)も用意する。

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