倉敷・美観地区の観光文化施設「倉敷物語館」(倉敷市阿知2、TEL 086-435-1277)で12月22日から「聖夜の幻灯会」が行われる。
クリスマスに合わせて行う同イベント。2008年に閉園したテーマパーク「倉敷チボリ公演」で行われていたクリスマス・イルミネーションのスライドを数十分間、同施設外側の白壁に投影しクリスマスの雰囲気を演出する。
スライドは、昨年92歳で亡くなった倉敷のアマチュア写真家・内田錬太郎さんが撮影し、生前同施設に寄贈していたもの。チボリ公園の写真だけでも約1500枚あるという。スライドの一部は現在、「懐かし倉敷スライド展」として同館の特別展示コーナーで展示している。
内田さんは倉敷の変わりゆく街並みを記録する活動に積極的に取り組み、「くらしきまちや賞」(1998年)、「倉敷市文化連盟賞」(2000年)を受賞。「生前は散歩を兼ねて当施設によくいらっしゃっていた。12月25日は内田さんの一周忌でもあり、さまざまな思いのこもった企画」と同館スタッフの森脇寛子さん。「白壁に映し出されるチボリ公園のイルミネーションで幻想的な世界を楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。
初日となる22日には「ものがたりかん くりすます」と題して複数のイベントを実施。施設内のカフェ「みんなのぽっ♪カフェ」が当日限定メニュー「ホットワイン」「ホットチョコレート」を提供するほか、館内でヘルマンハープの演奏会、サンタによる手品やオーナメント作りのパフォーマンスなどを行う。
開館時間は9時~19時。幻灯会の開催時間は18時~。入場無料。25日まで。