倉敷・美観地区にアイアン家具の販売店「TANE × 612FACTORY(タネ カケル ロクイチニファクトリー)」(倉敷市本町、TEL 086-486-3618)がオープンして2カ月が過ぎた。出店場所は「桃太郎のからくり博物館」の南隣。
5月26日にオープンした同店。鉄と木を組み合わせたアイアン家具を主力に展示販売するほか、倉敷産のマスキングテープ「mt」を壁一面に陳列し販売する。美観地区で「地酒の井筒屋」を30年間経営してきたオーナーの種ヶ嶋弘さんが、アイアン家具の企画・制作を手掛ける「612FACTORY」(岡山市)の近藤恵美子さんと意気投合し、新規事業として出店した。店舗は築100年超の町家を種ヶ嶋さん自身が約3カ月かけて改装。「必要な材料はホームセンターでそろえ、サッシ以外は全部自分で作った。内装を考える過程や工事も楽しかった」と振り返る。
店舗面積は54平方メートル。展示するアイアン家具は、テーブル、チェア、ブックスタンド、棚、スツール、ソファ、ベンチ、クロック、ショップサインなどで、特別オーダーも受け付ける。
販売とともに力を入れているのが「アイアンスツール制作体験」。鉄の脚(高さ44センチまたは63センチ)と木の天板(25センチ、丸型または正方形)を選び、塗装して組み立てるまでを行う。塗料は、脚用に赤、水色、グリーン、イエロー、ブルー、アイボリーの計6色、天板用に濃淡2種のウオルナット、ローズウッド、ダークチーク、グリーン、クリアの計6色を用意する。所要時間は約40分~60分。
種ヶ嶋さんは「『仕事は楽しみながらやる』がモットー。できるだけお客さまに喜んでもらえるよう努力している。美観地区南側の活性化にもつなげたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~18時。火曜定休。「アイアンスツール制作体験」の料金は、63センチ=9,720円、44センチ=8,640円。