倉敷・美観地区のホテル「倉敷アイビースクエア」(倉敷市本町)内にある「愛美工房 展示室」(TEL 086-424-0517)で現在、愛媛県内子町の伝統工芸である手漉(す)き和紙の展示販売イベント「五十崎(いかざき)和紙展」が開かれている。
五十崎和紙は、伝統技術の継承と新しい価値の創造を目的として2008年に設立された五十崎社中(愛媛県内子町)が製造する手漉き和紙。金属箔(はく)で装飾したデザイン和紙、タペストリー、グリーティングカード、レターセット、ブックカバー、カードケース、文房具、折り紙作家・岡野千鶴さんと和紙アクセサリー作家・成田幸子さんの作品など約500点を展示販売する。
特徴的な製品は、5色の金属箔で額縁などにデザインを施すフランスの技法「ギルディング」を手漉き和紙に応用した「ギルディング和紙」。フランス在住の壁紙デザイナー、ガボー・ウルヴィツキさんを商品開発と技術指導に迎えて生まれた新しいスタイルのデザイン和紙で、壁紙やステーショナリーとして商品展開する。
会場では、和紙に金属箔を施してイヤリング、ピアス、チョーカーなどオリジナルのアクセサリーを制作するワークショップも行う。所要時間は約30分。講師を務める五十崎社中の齋藤宏之社長は「和紙なので軽くて使いやすい。和紙と金箔の組み合わせは珍しいので、この機会に世界で一つのオリジナルアクセサリーを作ってみては」と参加を呼び掛ける。「文化的な意識の高い人が集まる倉敷で、愛媛の伝統的な手漉き和紙を見てもらえるのはうれしい。デザイン性の高い和紙をそろえており、さまざまな使い方の提案ができるので、ぜひ足を運んでほしい」とも。
同会場では、岡山県伝統の「横野和紙」やアーティストによる紙作品など約5000点を展示販売する「紙展」も同時開催。年末年始向けのアイテムとして、クリスマスカード、ぽち袋、半折和紙、お膳箸セット、年賀ハガキ、一筆箋などを取りそろえる。
開催時間は9時~17時30分。入場無料。ワークショップは22~24日の11時~16時で、所要時間は約30分。料金は1,620円。11月30日まで(紙展は12月23日まで)。