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倉敷の重文「大橋家住宅」で文化歴史講座-江戸時代の再現食も

「備中志塾」講師を務める民俗学者・神崎宣武さん

「備中志塾」講師を務める民俗学者・神崎宣武さん

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 築200年を超える倉敷の国指定重要文化財「大橋家住宅」(倉敷市阿知3、TEL 086-422-0007)で11月28日、倉敷を中心とする備中地域の文化歴史講座「備中志塾 江戸の旅と食」が開かれる。

中世の携帯用保存食「ヤキゴメ」

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 地場の文化認識を高める学習の場を通じて、後世に伝えるべき知的財産を備えた人材を育成することを目的に開設された全4回講座の2回目。岡山出身の民俗学者・神崎宣武さんを迎え、「旅と食」を切り口に備中地域の文化と歴史をたどる。

 今回のテーマは「江戸の旅と食」で、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」をテキストに、江戸時代の道中食や当時の宿泊施設・旅籠(はたご)の食事を考察する。講義後は、江戸時代の道中食を再現した膳を囲む食事会を行う。メニューは、隣接する「倉敷ロイヤルアートホテル」の料理長と神崎さんが監修し、同住宅が所蔵する約100年前のお膳でまかなう。

 「中世の旅と食」をテーマに先月行われた第1回の講演後は、焙烙(ほうろく)で米を煎(い)った携帯用保存食「ヤキゴメ(焼米)」を再現した食事を提供。湯を注いで約15分間ふやかせてから食べるスタイルで、参加者は独特の歯ごたえを楽しみながら、中世の食生活と先人の知恵をかみしめた。

 開催時間は18時30分~20時30分。料金は6,000円(食事代込み)。定員20人。来年1月23日に「第3回 旅と弁当」、2月18日に「第4回 旅とみやげ」を開く予定。

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