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倉敷・有隣荘で東島毅さん個展 邸宅の色彩に触発された新作絵画など18点

和座敷に並べた新作2点と東島毅さん

和座敷に並べた新作2点と東島毅さん

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 倉敷・美観地区の大原家旧別邸「有隣荘」(ゆうりんそう、倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で4月24日から、画家・東島毅(ひがしじま つよし)さんの作品展「キズと光」が開かれる。主催は大原美術館。

有隣荘の色彩に触発された新作「あちの白」と東島毅さん

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 同邸宅は、大原美術館の創設者・大原孫三郎が1928(昭和3)年、病弱な妻・寿恵子のために建設した別邸。通常は非公開だが、特別展示の会場として毎年春と秋に期間限定で内部を特別公開している。

 1960(昭和35)年佐賀県生まれで岡山市在住の東島さんは、五島記念文化賞・美術新人賞、岡山県文化奨励賞などの受賞経歴を持ち、現在は京都造形美術大学教授を務める。同展では、同邸宅の屋根や庭の色などに触発されて描いた新作絵画8点と、1990年代のニューヨーク滞在期の作品など計18点を展示。「キズと光」をテーマに、対になるような形で作品を並べる。

 空間に溶けこませるような展示方法が特長で、同邸宅の庭の色彩を連想させる鮮やかな緑や黄色がちりばめられた新作「光のすきま」は、テラスからガラス越しに鑑賞するような形で設置される。

 対となる2作品「受け止めるもののすきま1」と「受け止めるもののすきま2」は、壁ではなく和座敷の畳上に隙間なく並べる大胆な手法で展示し、2枚を合わせたサイズは縦約2メートル、横約5メートル。「作品の上を風が通って行く感覚が気持ちいい。あぐらをかいて見たり寝そべって見たりと、いろいろな方向から見ていただければ」と東島さん。

 「色がすてきな建物なのでそれを愛(め)でるような気持ちで制作した。自分の作品が進化していくためのいい修行の場を与えられたと感じている。光の様子で見え方が変わるなど、楽しい展示になった」とも。

 開催時間は10時~16時30分。料金は一般=1,000円、小~大学生=500円。5月10日まで。

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