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倉敷駅前に自家焙煎「天野珈琲」 脱サラ店主、夢かなえる

店主の天野聡さん

店主の天野聡さん

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 倉敷駅前の元町通に自家焙煎(ばいせん)コーヒーのテークアウト店「天野珈琲(コーヒー)」(倉敷市阿知3、TEL 090-2866-1111)がオープンして1カ月が過ぎた。

天野さん自作の焙煎機

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 10月1日にオープンした同店。倉敷出身で元会社員の店主・天野聡(あまのさとし)さんが初出店した。店舗面積は5坪で、イートインカウンターの席数は4席。

 主なメニューは、ブラジル、モカ、タイなど単一豆のコーヒー(380円)、カフェインレス・コーヒー(400円)など約4種。コーヒー豆(100グラム=1,080円~)も販売する。

 焙煎には、長さ約30センチと小ぶりで手回し式の天野さん自作の焙煎機を使う。設計は金属工芸作家でもある焙煎の師匠によるもので、「温度変化が緩やかで調整しやすく、豆の状態を見ながら焙煎できるので大味にならず甘みを引き出せる」と天野さん。「店内で焙煎できるので、時間に余裕があればリクエストも受ける」とも。

 天野さんが焙煎の勉強を始めたのは2012年。それまで会社勤めの傍らでバンド活動をするなど「本当にやりたいこと」を探していたが、縁あって出会った金属工芸作家の入れた自家焙煎コーヒーの味に心を打たれ弟子入りした。「今まで飲んだことのあるコーヒーと全く違うものを飲んで衝撃を受けた。師匠には『苦味がなく、一口目にほっとするのがいいコーヒー』と教わった」と振り返る。

 空き缶で作った焙煎機を使った焙煎体験(1,500円)なども不定期で行う。「仕事だけでなく趣味を持つことで社会全体がよくなっていくと考えているので、大人がお金をかけなくてもワクワクできるようなものを提案できる店にしていきたい」と展望を語る。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

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