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倉敷・下津井の「でんでん」1周年-瀬戸内海の天草で作るところてん主力に

「でんでん」店主の余傳吉恵さん

「でんでん」店主の余傳吉恵さん

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 倉敷・下津井地区のギャラリーカフェ「でんでん」(倉敷市下津井1、TEL 086-479-9017)が7月20日、1周年を迎えた。

客が棒で押し出す「昔ところてん」

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 瀬戸内海に面した下津井港の民家の奥にある古いニシン蔵を改装した同店。35年間地元で教師を務めていた余傳吉恵さんが昨年、退職を機に出店した。「下津井の景色、人情、味を伝える」を基本コンセプトに、瀬戸内海の天草で作ったところてんの専門店として営業。店内では地元作家の絵画や工芸品、雑貨なども展示・販売する。

 夏季のメニューは「昔ところてん」(350円)、「黒みつきな粉ところてん」(400円)、イチゴジュース(400円)、コーヒー(300円)など。ところてんは客が棒で押し出して味付けをする、昔ながらのセルフ方式。春から秋にかけては瀬戸内名物「下津井のタコ」をトッピングした「たこ入りところてん」(500円、要予約)も提供する。「この辺りは潮の流れが速いので、足が太く短いマッチョなタコが育つ。身が締まっているので歯応えもよく味わいもある」と余傳さん。店先では余傳さんの母親が干物を販売しており、地元で捕れたワカメ、ノリ、干しエビ、ちりめんじゃこ(以上200円)などを並べる。

 「自分の生まれ育った下津井への愛が原動力。下津井の味を楽しんでもらうだけでなく、歴史や人々の生活も伝えられる場所にしていきたい」と余傳さん。「下津井を訪れた人が『いい所だな』と思ってくれることが一番うれしい」とも。

 営業時間は11時~16時30分(土曜は13時30分~)。月曜・火曜定休。

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