倉敷・中央の住宅街に「そば処 田(でん)」(倉敷市中央2、TEL 086-422-9899)がオープンして3カ月がたった。
美観地区の老舗「あずみ」(中央)で2代目店主として30年間の経験を積んだ後、京都、長野、鏡野町などで約10年間の修業を重ねた池田一夫さんが、地元で築40年の民家を改装し開業した同店。店舗面積は22坪。席数は23席。
主なメニューは、「ざるそば」(1,000円)、「辛味大根そば」「そばがき」(1,200円)、「鴨ざるそば」(1,500円)など。「そばアイス」「そばプリン」(以上400円)などのデザートも用意する。
「お薦めは、京都産カモ肉を使った『鴨ざるそば』。『そばがき』、お好みのそば、『そばアイス』というミニコースのような楽しみ方もある」と池田さん。予約制の「そば会席」(3人以上、1人=6000円~)も提供する。
池田さんが2代目店主を務めた「あずみ」は、大原美術館を創設した大原孫三郎の長男であり、「倉敷紡績」社長であった大原總一郎さんが、信州でそば店を営んでいた先代夫婦を倉敷に迎え入れたことから始まった店。長男の池田さんは当時中学生だったという。
「これまで40年間、300万食以上出してきた年季の入った味、大原總一郎さんの愛した本物の味を堪能していただければ。流れ作業ではなく自分のペースで、お客さまと対話しながら納得のいくそばを出していきたい」と話す。
営業時間は11時~16時。木曜定休。