
大原美術館の新施設「児島虎次郎記念館」(倉敷市本町)が4月3日、倉敷美観地区にオープンする。運営は大原芸術財団。
大原美術館設立のきっかけとなる作品収集に大きく貢献した洋画家・児島虎次郎(1881~1929年)の作品や、児島が収集したエジプト・西アジアのオリエント古美術品を展示する。
オリエント古美術品は、所蔵する約1300点から54件を展示。1923(大正12)年に倉敷で開催された「埃及、波斯及土耳古(エジプト・ペルシアおよびトルコ)古陶器展覧会」の展示内容をたどるような展示構成にすることで、「倉敷の人々が初めてまとまった形で触れたオリエント美術」を追体験できるような効果を狙う。児島の作品は、所蔵する約200点の中から、素描から大作まで幅広く選んだ15件を展示して功績をたどる。
同館は、かつて「中国銀行 倉敷本町出張所」として営業していた築100年の建物を活用。増改築して整備した。総面積は959平方メートル。整備には、「企業版ふるさと納税を活用したまちづくり中核拠点整備費補助金」を活用。全国69社から集まった2億2785万円の寄付金と市の一般補助金1,000万円と合わせた2億3,785万円を整備事業に充てた。
大原芸術財団の森川政典事務局長は「児島虎次郎の功績を多くの方に知っていただくとともに、美観地区の新たな文化拠点として、多くの方に親しんでもらえれば」と話す。
開館時間は10時~16時。入館料は大原美術館と共通で、一般=2,000円、高校・中学・小学生=500円。