岡山県内のデニム・ジーンズ企業で構成される「岡山デニム協同組合」(倉敷市中庄、TEL 086-486-0050)が11月27日、発足した。
国内シェアの大部分を占める岡山県のデニム・ジーンズ産業を国内外に広くアピールすることを主な目的とする同組合。県内のデニム・ジーンズ製造販売企業6社が参画し、販売促進事業、共同販売事業、情報共有による製造技術の継承や品質向上も視野に入れ活動する。
キャッチフレーズは「岡山ジーンズを世界の岡山ジーンズへ」。同組合代表の濱本亮さんは「岡山ジーンズの魅力は、手抜きをしない丁寧なものづくり。海外の人に『ジーンズといえば?』と聞いたら『日本の岡山だ』と言われるのが最終的な目標。そのためにも国内での認知度も上げていく必要がある」と話す。
「『デニム・ジーンズ=倉敷市児島』というイメージがあるが、生地は井原市とその周辺地域で織られており、岡山市にも同業者が数多く存在する。このことから、国産ジーンズは岡山県とその周辺地域の産業として広く捉え、地域の企業同士が連携を取りながら世界にアピールしていくべきだと考えている」と濱本さん。岡山ジーンズとしての品質を保証する下げ札(ペーパータグ)を付与する構想もあるという。
参加企業は「Klax-on(クラクション」(中庄)、「馬野」(岡山市北区)、「正藍屋」(児島上の町)、「バンザイ帝國」(児島味野)、「ミズタニ」(井原市)、「ハイロック」(児島田の口)の6社で、従業員が10人未満の中小企業がほとんど。濱本代表は「単独では知名度も影響力も低いが、展示会やネット販売のノウハウなどを情報共有し一緒に育っていきたい」と話す。今後は規定などを整備し、賛同する中小企業の参加を受け入れていくという。
来年1月23日~25日には、原宿でバイヤーとメディアを対象に初の展示会「DINNOVATION(ディノベーション)」を開催。「『DENIM+INNOVATION=デニム産業の革新』という意味を込めた。将来的にはエンドユーザー向けの展示販売会も行う予定」と濱本さん。