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倉敷の伝統キャラ「素隠居」がまたもや大暴れ-今度は飲酒疑惑も

人力車で観光を楽しむ素隠居

人力車で観光を楽しむ素隠居

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 倉敷・美観地区で10月18・19日に行われた秋祭りで、みこしとともに街を練り歩くはずの伝統マスコット「素隠居(すいんきょ)」が本来の役割を放棄して遊びほうけていたことが発覚し、話題を集めている。

持ち場を離れ日本酒を飲む素隠居

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 素隠居が持ち場を離れたのは春祭りに続き2回目。翁(じじ)と媼(ばば)の面をかぶった若者の集団である素隠居は、江戸時代から伝わる伝統的な仮装でありながらも「ゆるキャラ」のように親しまれている。

 阿智神社の春・秋祭りの御神幸と一緒に練り歩きながら手に持った渋うちわで通りがかる人々の頭をたたくのが本来の役割で、素隠居に頭をたたかれると賢くなったり健康になったりすると言い伝えられている。ラッキョウのような形をした面の表情におびえる幼な子の泣き声も祭りの風物詩となっている。

 素隠居が持ち場を離れたのは祭りの2日目。同時開催の「ご当地カルタ大会」に飛び入り参加したり、人力車に乗って美観地区の観光巡りをしたり、カフェやバーで紅茶や日本酒を楽しんだりとやりたい放題。前回の春祭りではみこしの先導そっちのけで倉敷川の「川舟クルーズ」を楽しんで物議を醸したが、まったく反省していないことが明らかになった。

 倉敷素隠居保存会の小田晃弘さんは「今年の秋祭りは天気もよく例年以上の人出で、素隠居もたたき疲れたのでは。同時開催のイベントも多かったので、観光客の皆さまと楽しみたかったのでは。堅いことを言わずに大目に見てやっていただければ」と笑顔で容認する姿勢を見せた。

 人力車に乗って遊んでいる時でも観光客に手を振り記念写真に応じるなどのサービスは忘れず、伝統にとらわれない「おもてなし」の心意気を見せた素隠居。彼らの「おもてなし」がどこまでエスカレートするのか。次回は来年5月の春祭りに登場する。

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