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倉敷・大原美術館で若手作家支援企画 画家・鈴木紗也香さん滞在制作、作品展も

制作中の「だから、会いにゆく」の前に立つ鈴木紗也香さん

制作中の「だから、会いにゆく」の前に立つ鈴木紗也香さん

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 倉敷・大原美術館(倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で現在、若手作家支援プログラム「ARKO(Artist in Residence Kurashiki, Ohara)」を展開している。

作品制作中の鈴木紗也香さん

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 現在、同プログラムの招へい作家・鈴木紗也香(27)さんが、同館の礎を築いた洋画家・児島虎次郎の旧アトリエ「無為村荘(むいそんそう)」(酒津)で滞在制作を行っている。

 神奈川県在住の鈴木さんは、2013年の「VOCA展」で最高賞のVOCA賞を最年少で受賞し、2014年に多摩美術大学大学院を修了。主に「内と外」をテーマに、有機的なものと無機的なもの、自然と人工的なものなど相反する要素を取り上げ、窓や鏡などで2つの要素をつなぐようなイメージの色彩豊かな作品を特長とする。滞在制作は3月中旬から約3カ月間で、完成した作品は同美術館で一般公開される。

 メーン作品の「だから、会いにゆく」は130号キャンバスを3枚並べた大作(横約4.9メートル、縦約1.9メートル)。アトリエ近くにある酒津公園、大原美術館内、アトリエ内などをモチーフにした複数の空間が重なりあうように描かれており、同美術館の外壁を覆うツタをモチーフにした色彩豊かな枝状の線がキャンバスを横切る。

 鈴木さんは制作環境について、「電気もなく、光が一刻ごとに変わっていく環境だったので、五感が研ぎ澄まされ、自分の作品で大切にしている色彩の対比や調和がよく出せた」と振り返る。「絵画ならではの奥行きの不思議さや色彩の調和をかんじていただければ」とも。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=1,300円、大学生=800円、小・中・高生=500円。鈴木さんの作品展は、6月23日~9月6日。

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