倉敷・美観地区に11月17日、「みうち雑貨店」(倉敷市本町、TEL 086-422-9105)がオープンした。
県内の工芸作家による生活雑貨や小物を中心に取り扱う同店。旅好きの店主・山下泉さんが「倉敷を訪れる人に、旅の記念になるものと癒やしを届けたい」と出店した。店舗面積は4坪。
主な商品は、ガラス、陶器、染め物、木工、アクセサリー、手拭いなど約200点。「倉敷意匠」のマスキングテープや、「Eko.9」の乳製品不使用のスイーツなども取り扱う。「地元の作家が作った普段使いできるもの。使いやすくて、そばにあると癒やしになるもの。自分が『いいな』と思ったもの」を基準に選んだという。
店舗は築約80年の実家の一部で、4年前に亡くなった父親が営んでいた理髪店を改装した。「父の死後、母の意思で店をそのままの形で残していたが、気持ちの整理もついたので、リフォームのタイミングで出店を決めた」と山下さん。店内には、父親が使っていたバリカンやシェービングブラシなど、思い出の品も展示する。「店作りでは、工務店を経営する夫が店舗デザインのアドバイスをくれたり、デザイン会社に務める娘が看板のロゴをデザインしてくれたりした」と家族の支えに感謝の気持ちを込める。
店内には喫茶スペース3席を設けて、コーヒー、紅茶(以上400円)、りんごジュース(230円)などを用意する。「父の理髪店は近所の人がよく語らいに来ていた。この店も近所の人がお茶を飲みながらくつろげる語らいの場所になれば」と話す。
「店を出すという夢がかなってうれしい。旅行者には癒やしと思い出をお届けし、地元の方にも愛される店にしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~16時30分。水曜定休。