倉敷のアメリカンカジュアルウエア専門店「Klax-on(クラクション)」(倉敷市中庄、TEL 086-463-7211)が、日本オリンピック委員会(JOC)公式ライセンスを受けた5色の国産ジーンズを企画・製造・販売し、話題を集めている。
「5 COLOR BLUE JEANS(ファイブカラーブルージーンズ)」と名付けられた同ジーンズ。オリンピックマークと同じ5色(ブルー、イエロー、ブラック、グリーン、レッド)を展開することがきっかけとなり、同委員会の公式ライセンスを取得、今年春に発売した。腰の革パッチには同委員会の第2エンブレム(五輪マーク)の焼き印を配置する。「世界に誇る岡山ジーンズを履いて、世界に誇る日本のアスリートを応援してほしい」と社長の浜本とおるさん。
インディゴで染色した縦糸と、各カラーに染色した横糸を織り上げるため、表面は縦糸のインディゴと横糸のカラーが混じり合あった落ち着いた色合いに、裏地は各カラーが鮮やかに浮き出る。「ブルージーンズでありながら、意外な色落ちを楽しめる。ロールアップして裏地のカラーを生かす着こなしもおすすめ。特に人気があるのはレッドとイエロー」と浜本さん。7月27日開幕のロンドンオリンピックが近づくにつれ、問い合わせも増えているという。
同社は、ジーンズ発祥の地と言われる倉敷市児島生まれの浜本さんが2002年に設立。「高品質の国産ジーンズで岡山を世界に発信」をテーマに掲げ「倉敷天領デニム」「ストライクゴールド」などのオリジナルブランドを展開する。「ジーンズは綿花の選定からこだわっている。縫製も特製のミシンを使っているのでここでしか作れない。理想的な色落ちを計算し、各パーツをミリ単位の精度で管理している」と浜本さん。「アパレル業界では『岡山のジーンズ』と言えば世界でも一目置かれているが、県内での一般認知度は低い。同じ生地を使ったとしても縫製技術で仕上がりに大きな差が出るのがジーンズ。岡山の高い技術力をまず地元の人たちに知ってもらい、全国、世界へと広げていきたい」と意欲を語る。
価格は1万8,900円。同社直営店、インターネットショップ、全国の取扱店舗で販売中。