倉敷・美観地区にあるホテル&文化施設「倉敷アイビースクエア」(倉敷市本町、086-422-0011)が9月25日、宿泊棟をリニューアルオープンした。
1888(明治21)年創業の「クラボウ」(倉敷紡績)本社工場を、ホテルを中心とした複合文化施設に再生して1974(昭和49)年にオープンした同施設。同社では昨年から創業130周年記念事業として大規模リニューアルを段階的に行っている。
今年4月から行ってきた宿泊棟(1号棟)のリニューアル工事では、同施設初となるスイートルーム(2室)を新設したほか、ツインルーム(43室)のレイアウト変更と内装・備品のグレードアップを行い、エレベーターも新設した。客室数は全149室になった。
スイートルームは、ロイヤルスイートとエグゼクティブスイートの2タイプ。ロイヤルスイートではイタリア・カッシーナ製ソファーセットと円形ダイニングテーブルを配置し、エグゼクティブスイートではビジネスミーティングに使える6人掛けダイニングテーブルとビジネスデスクを配置する。元紡績工場ならではのノコギリ屋根の形状を生かした高い天井が特徴。バスルームは洗い場付きで、独立したパウダールームも備える。ベッドはシモンズ製の物を使う。宿泊料金は1泊=8万8,000円
同施設宿泊部の深井憲部長は「昨年からの一連のリニューアルは『第2創業』と位置付けており、今の時代のニーズに合わせて大幅にグレードアップしている。昨年オープンした1000人規模の立食パーティーができる大宴会場と新設したスイートルームで、コンベンションや大規模イベントの受け入れ体制も整った。施設全体としてはツインルームが多いので観光客にも利用しやすい。より質の高いおもてなしでお客さまをお迎えしたい」と話す。