糸紡ぎの基礎から応用までを解説する「糸紡ぎのテクニックとデザイン」(誠文堂新光社)が7月14日、全国で発売された。著者は紡ぎ車や羊毛素材などを販売する「Kakara Woolworks(カカラ ウールワークス)」(倉敷市中庄)の店主・青島由佳さん。
同書では糸紡ぎの総合専門書として、さまざまな繊維の紹介、羊毛の洗い方や染め方、スピンドルや紡ぎ車での紡ぎ方、紡ぎに関わる道具の紹介、アートヤーンのテクニックや作家の紹介など、基礎から応用までをカバーする。
青島さんは糸紡ぎのワークショップやイベントを開催する中で、糸紡ぎに興味を持った人が参考にできる本がほとんどないことに気付き執筆を思い立った。「良い本があっても絶版になっていたり、外国の本を取り寄せたりする必要があった。一冊で基礎から応用まで網羅し、一つの作業やり方に限定せず、幅広く取り上げるようよう心掛けた」と青島さん。
制作には2年をかけた。「基礎は抑えつつ、伝統的な型にはまらない新しいやり方も紹介するなど『遊び心』を盛り込んだ。糸紡ぎは初めてという人にも分かりやすく、経験者には新しい発見があるように配慮した」とも。
B5・208ページ、3,850円。8月21日・22日は「IDEA R LAB(イデア・アール・ラボ)」(玉島中央町)で出版記念イベントとして、トークショー、ワークショップ、作品展示、同書の販売などを行う。