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豪雨災害を振り返るラジオ番組を書籍化 思いの詰まった7時間46分を一冊に

「届け!この思い」パーソナリティーの大谷利文さん

「届け!この思い」パーソナリティーの大谷利文さん

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 平成30年7月豪雨から2年を迎えた今年7月にFMくらしきが放送した特別番組「届け! この思い」をまとめた「届け! この思い 西日本豪雨から2年 ~災害とコミュニティFMラジオ~」(吉備人出版)が12月2日、全国で発売された。

エフエムくらしき本社

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 豪雨災害では倉敷・真備地区で川の堤防が決壊し、死者が出るほどの大きな被害が出た。同番組では「思い」をテーマに、災害の記憶や復興への取り組みについてメッセージとリクエストを募集し、生放送で読み上げた。当初、放送時間は3時間を予定していたが、番組パーソナリティー大谷利文さんの「届いたメッセージを全て読みたい」という思いから延長し、メッセージ180通とリクエスト85曲を7時間46分かけて届けた。

 同書は、この放送の内容を収録したもの。「ラジオの放送はその時限りだが、書籍化することで、みんなの思いを残し、広げていくことができる」と大谷さん。「メッセージと、それに対応するリクエスト曲を見ると、その人の思いもさらに深く伝わるのでは」と話す。

 巻末には、開局準備を始めた1994(平成6)年に始まる同局の年表も収録する。大谷さんは「来年で開局25周年。この番組も、25年間の積み重ねがあったからこそできた番組。豪雨災害、そしてこの番組を通じて、コミュニティーラジオの役割を再認識した。聴いている人に寄り添い、立ち止まり、分かってもらえるまで伝えることが大切だと感じた」と話す。

 仕様はA5判、181ページ。価格は1,650円。

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